2018年中小企業診断士 1次試験 経営情報システム 第3問をわかりやすく解説
2019年2月17日 2019年5月2日

一次試験対策として、過去問をベースに解説と難易度判定を書きたいと思います。
尚、難易度については私の所見であり、診断士協会の公式な評価等ではありません。
それでは、3問目いってみましょう。
【問題】
文字情報を電子化する際の文字コードには、いくつかの種類がある。文字コードの特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア ASCII コードは、アルファベット、数字、特殊文字、制御文字および漢字から構成される文字コードである。
イ EUC は、UNIX OS のために開発されたが、その後拡張されて日本語などにも対応できるようになった文字コードである。
ウ Shift-JIS コードは、EUC を拡張して日本語にも利用できるようにした文字コードである。
エ UTF-8 は、2 バイトの文字コードで、英数字と日本語だけではなく、世界の主要な言語で使われるほとんどの文字も表現できる。
【正解】
イ
出典:一般社団法人 中小企業診断士協会ホームページ 試験問題ページより
【解説】
<所見>
PC上では複数の文字コードが扱われる事は知っておきたい事ですが、
文字コードはそれだけで本1冊できあがるほどです。
余り深入りせず、テキストに書かれている範囲の知識で十分です。
なんだか訳が分からないよ、という人や他の分野に時間が必要な人はさらっと流しましょう。
<難易度>
B(ちょっと難しい)
<用語の解説>
・ASCII・・・ American Standard Code for Information Interchangeの略。
これでアスキーって読みます。
アスキーコードと呼ばれる特定のコードで英数字と特定の文字を表現する形式です。
漢字は表現できないため、誤り。
・EUC・・・extended UNIX codeの略。読み方はそのままイ―ユーシー。
名前の通り、UNIXと呼ばれるOSで日本語や中国語といった言語を表現するための
文字コード。
日本語を扱うために拡張されたものがEUC-JPで、ウと混同させる問題構成
となっています。
こっちが正解。
・Shift-JIS・・・・シフトジスと読みます。
問題文の通り日本語も利用できる様にした文字コードである事は正しいです。
名称通りJIS規格の文字コードを元に改善された物。
EUCを拡張して・・・という部分で誤り。
・UTF-8・・・Unicode Transformation Format-8/UCS Transformation Format 8
の略。そのままユーティーエフはち(エイト)と読みます。
1~6バイト(漢字かなだけだと4バイト)で表現する文字コード。
こちらも略称前の名称通り、Unicodeの文字コードを、可変長(データの長さが変わる)
のバイトデータに変換する仕様です。
Unicode(ユニコード)とは世界共通の文字コードとして規格されたコード。
Unicodeが文字そのものを規定したコードなのに対して、UTF-8は変換する事で
扱い易いデータに変換するための処置といったところでしょうか。
問題文の後半は正しいと言えますが、「2バイトの文字コードで」という部分が
明らかな誤りです。
うーん。書いてても難しい。システム開発に携わる人でもなければ、
まず気にしないことですね。
身近な現象で言うと、PCに表示される文字が外国語の無茶苦茶な文字になった事はありませんか?あれ文字コードの違いでなってたりします。
(全てではありませんが)
文字1つを表示するにしても、こういった様々な規格があるため、
ソフト側で正しく扱われないとそんなことが起きる訳ですね。
フリーでもテキストエディタを使ったりすると、今何の文字コードで扱われているかを表示してくれます。
今日はここまで!