診断士試験 時間活用術
~中小企業診断士の1次試験にどう立ち向かうか~
今回は過去問解説ではなく、1次試験全体の対策について触れたいと思います。
勉強の休憩時間にでも気軽に読んでみて下さい。
今回は範囲の広い1次試験の時間捻出術です。
1次試験の大変さはカバーしなければならない知識の量がとにかく多い。
通常、7科目の知識が全て関連する仕事に携わっているという方はいらっしゃらないと思います。
そして受験生の多くは多忙な社会人です。
ではどうやって勉強時間を確保するかを考えてみましょう。
捻出できる時間を考える
1日は24時間しかありません。これはすべての人に平等です。
但し、その内自分が自由になれる時間は人それぞれ異なります。もっと自由な時間があれば・・・と言ってみても仕方がありません。
自分の環境で最大限時間が捻出できる様に考えましょう。時には誰かの理解・協力や、他の何かを犠牲にすることも必要かも知れません。
よく使わる手段は細切れ時間を活用する方法です。家から駅までの徒歩や自転車移動の時間。電車移動の時間。車移動の時間。お風呂の時間。トイレの時間。などなど。
一人の時間が少ないと思っていても、何かのために動いているが、実は何もしていない1人の時間はけっこうあったりします。
机に向かう勉強と向かわない勉強に分ける
これも王道です。
机に向かう時間だけが勉強時間ではありません。机に向かってまとまった時間が取れるのは平日で2~3時間、休日は状況によって差があるでしょうが4~10時間といった所でしょうか。
あ、会社のお昼時間も案外、バカにできませんよ。
診断士の1次試験で机に向かう必要があるものは、図を書いて理解する必要がある経済学、計算が必要な財務・会計、あとは運営管理に多少含まれる計算問題といったところでしょう。
机に向かえる時間はこれらの理解・計算のために費やしましょう。
その他の時間は1次の大半を占める記憶分野のために、過去問を繰り返し解くなどの時間に使いましょう。
机以外での勉強法
電車、バスなら立ちながらでも本を読む事ができるかも知れません。
しかし、車、自転車、徒歩は本を読みながらは危険ですね。歩きスマホも危険です。
ではどうするか。
お勧めは、音で聞く勉強スタイルを取り入れる事です。
どうやって?
音声入手方法としては、
①資格対策学校に通っている方はオンラインでの講義動画などがあると思います。携帯をポケットに入れたまま音声だけ聞きます。(動画サイトにアップされている無料動画もあります)
②自分で覚えたいテキストページを携帯の録音アプリに吹き込んで聞きます。
車、自転車の場合はあまり気を取られ過ぎない様に十分安全に注意して下さい。あくまで、聞き流して単語に触れる回数と時間を増やすことが目的だと思って下さい。
その他の方法として、
①机に向かって仕事をする時間が多い方はPCのメモアプリ等でデスクトップに張り付けて、ちょっとしたタイミングに何度も見る。
②外出、フィールドワークが多い方は、手書きのメモを作り、ポケットや手帳に挟んでおいて、ちょっとしたタイミングに何度も見る。
という方法があります。経営戦略の用語、店舗運営の用語、会計の用語など広く業務に関わるものもあるため、自分のスキルアップにつながる行為は上司も咎めはしないでしょう。
但し、やり過ぎると注意を受ける可能性もありますので、こちらもほどほどにしましょう。
いかがでしょうか。考え方、やり方によっては時間の捻出はちょっとづつでもできるものです。
1つ1つは大したものではありませんが、つもりつもって数十時間の差になってきます。
受験すると決めたからには、腹をくくってできるだけの事をやり切りましょう。
「できない」「しょうがない」ではなく、「ではどうすればいいか」を考えましょう。
受験生の皆さんはコンサルタントの国家資格を受験しようとしているのですから。