2018年中小企業診断士 1次試験 経営情報システム 第15問をわかりやすく解説

一次試験対策として、過去問をベースに解説と難易度判定を書きたいと思います。
尚、難易度については私の所見であり、診断士協会の公式な評価等ではありません。
それでは、15問目いってみましょう。

【問題】
売り手と買い手間の受発注処理などで、EDI (Electronic Data Interchange)を利用することが少なくない。
EDI の情報伝達規約に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア シンタックスルールや標準メッセージのフォーマットに関する取り決めを行う。
イ 通信暗号化や障害時の対応など、セキュリティ面に関する取り決めを行う。
ウ メッセージ送受信のタイミングなど、システム運用に関する取り決めを行う。
エ メッセージを送受信するための通信プロトコルに関する取り決めを行う。

【正解】


出典:一般社団法人 中小企業診断士協会ホームページ 試験問題ページより

【解説】
<所見>
EDI自体はよく利用されるものですので、用語としては押さえておきたいです。
但し、選択肢に紛らわしいものがあり、問題としては難しいです。
間違えても気にするレベルではないでしょう。

<難易度>
A(難しい)

<解説>
EDIは、問題文の通り、企業間の商取引を電子的に行う事を指して言います。
国際規約、業界毎の規約など複数の標準があり、1つの絶対的なデータ形式という訳ではありません。
事務処理の手間が省ける上、即時性も高まるなどのメリットがあります。便利ですが、セキュリティ設計は注意を払う必要があります。

ア:シンタックスルールとは、EDIデータの構文を規定したものです。各社のデータは固有のものですが、このシンタックスルールに従ってEDIデータに再構成し、取引相手先に送信します。
ちょっとわかりくいと思いますが、要はフォーマットは業界や業務により決まっており、「取り決めを行う」ものではないという事です。

イ:通信暗号化や障害時の対応などは設計として重要です。ただし、現在のEDIは企業間を直接ネットワークで結ぶような構成は取らないのが一般的です。
EDIシステムを中継装置とし、取引を行う企業がそEDIサーバを介してデータのやり取りを行う様にします。
EDIシステムまでのネットワークや通信データを暗号化するなどして、セキュリティを担保します。取り決めというより、各社が備える必要がある要件と言えます。

ウ:一般的には、特に送受信のタイミングを決める必要はありません。ただし、取り決めてはいけない訳ではありませんので、紛らわしい選択肢です。

という事で、悩ましい選択肢もありますが、エの通信プロトコルに関しては、ebXML、SFTP、EDIINTなど複数の規格がありますが、
取引企業間で同じプロトコルを採用しないと通信が成立りませんので、比較で「最も適切」という事でエとなります。
※プロトコルとは「約束事」のことです。プロトコルが違うという事は、ルールの違うスポーツを一緒にやる様なものになってしまいます。

今日はここまで!

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