要注意!間違えやすい保全の用語
こんにちはpineです。
今回は引き続き苦手対策です。
私の専門分野でもある保全の知識に関する分野を取り上げます。
保全といっても広いので、今回は設備保全についての基本用語と間違えやすいところを取り上げます。
間違えやすい用語はこれ!
予防保全
と
保全予防
と
予知保全
どれも字面が似ていますね。
中でも間違えやすいのが、予防保全と保全予防。
文字が入れ替わるだけで、全然違う意味になります。
予防保全の方が、皆さんがもつ保全のイメージです。
ビルやマンションなんかでも見かける設備や機器の定期点検がこれに当たります。
定期的に点検を行うことで、故障が発生する前に故障につながる劣化や軽微な破損などを見つけ、
修理してしまいます。
これに対し、保全予防は「機械・ソフトウェアなどを設計する段階で、故障に繋がる要素を予見し、
それが発生しない様に設計・作り込む」ことを言います。
「保全=修理」を「予防=起きなくさせる」するので、この様な名称になっているんですね。
そして、こちらの方が明らかにレベルの高い活動です。根本的なモノづくりの部分で、
そもそも発生させない様にする活動ですので、どの様な状況で故障につながるか、
また、どうすればその故障が防げるかを作成段階で推測できるというのは、
かなりの情報量と経験を要します。
さて、さらに高いレベルの保全と言えるのが、予知保全です。
これは名前の通り、故障が発生することを予知して、故障する前に対応するという考え方です。
最近ではIoT、機会学習を使った方法で実効性は高まっているものの、
現実としてはやはり超ハイレベルなものになります。
予知は、過去の傾向などからどの様なセンサーがどの様な数値の変化を見せると故障の前兆か?
ということを明らかにしなければなりません。
これは口でいうほど簡単なことではないんです。
複数の機器からのセンサー情報を複合的に見て異常かどうか見極める必要があったり。。。
えー・・・、マニアックになってくるのでこのあたりにしましょう。
因みに、予防保全との違いは、予防保全は故障が発生しそうか否かは関係なく、点検等を行います。
対して、予知保全は原則、故障が起きそうだという時しか保守要員は稼働しません。
よって保守効率としてはものすごく高く、ムダがないと言えます。
まあ、重要設備は法定点検により点検期間が定められていたりするので、コスト面というより
急な故障を予見するという高品質面(高稼働率)への効果を狙ったものと考えるのが良いでしょう。
今日はここまで