これで合格!! 診断士 2次試験 事例Ⅱ

こんにちは。pineです。
今回は2次試験で複数年度生ほど苦手な方が多い、事例Ⅱへの対応について書きたいと思います。
さて、事例Ⅱの対象範囲は何かを確認しておきましょう。
記載があるのは、
『マーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例』
という表現のみです。
事例Ⅱが苦手な人
事例Ⅱを苦手と感じている方の原因は大きく以下の2つと考えられます。
1.アイデア大会になる
これは診断士試験が何の試験なのかが分かっていない方に見られる傾向です。
受験生から往々にして、「何を書いても正解なんじゃない?」といった意見を聞くことがあります。
現実の世界ではどの様な意見も簡単に排除はできませんが、原則として試験ですので、出題者として正解(解答してほしい事項)は用意しています。
アイデア大会=個人の思い付きですので、良い悪いは別として公平に採点できません。
発想を鍛える試験ではないのです。
※これには、こちらの記事でも触れているので、合わせてお読みください。
2.与件の情報が多く、整理できない
こちらは曲者です。
学習が進んだ方ほど、迷いが生じます。
事例Ⅱは、初学者の方が得意だったりします。
得点が取れていたはずの事例Ⅱで学習進むと得点が下がったりする。
事例Ⅱによく見られるスランプです。
この対策については、今回の中で触れています。
事例Ⅱの基本
1.マーケティングとは
「wikipediaより」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0
企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、
その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。
また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。
要は、どうやったらお客さんが求めるものが作れて、どうやったらそれをお客さんに届けられるか?ということの仕組みを作ること、という事です。
基本的にはこの中で答える訳ですね。
2.ターゲティングとセグメンテーション
マーケティングの基本となる誰をお客さんとしてとらえるかという
「ターゲティング」
と
市場をどう分割して考えるかという
「セグメンテーション」
が基本になります。
3.傾向
〇図表が扱われることが多い
文章で書く方が分かりにくくなるので、図表で表現しているだけです。
図表にアレルギーがあり、「うわー」となる方も多い様ですが、冷静に読み取ればOKです。
特に難しい読み取りは求められていません。
苦手でどうしてもうまくできないという方は、コメント頂ければ別の機会に取り上げたいと思います。
〇解答に使えそうな根拠が与件文に多く含まれる
一般的には与件文に余分な情報は含まれておらず、根拠になる要素は、全て設問毎に振り分けることができると考えて良いです。
ただし、事例Ⅱは使えそうな与件文が多く、目に付きやすい。
それだけに悩む。
詰め込み過ぎると文字数がすぐにオーバーしてしまうし、他の設問でも使えそうな根拠が見られる。
迷う。迷うと時間が余計なくなる。。。という悪循環。
これが学習が進んだ受験生ほど苦手になるという「事例Ⅱの罠」です。
対策としては、与件文の制約が高いものから優先して採用しましょう。
「確実にこの設問の根拠にしか使わない」というものから採用し、解答を作成します。
設問との紐づけがしづらいものが残るが、それで残り1、2問の解答に当てるとどうなるか、再度考えます。
すると、どうでしょう。
意外と残りの2問程度だと、残っている与件分の根拠を使うなら、こっちの設問が妥当だろうと不思議と見えてくるものです。
これは、シャーロックホームズの言葉が頭に浮かびます。
「不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる 」
残ったものが奇妙かは分かりませんが、論理パズルと呼ばれる試験の助けとなる言葉を世界的に有名な名探偵が残しているというのも趣きがありませんか?
4.基本知識
〇4P
マーケティングの基本中の基本。
Price、Place、Product、Plomotion ですね。
この中でほぼ扱わないのが、Price。
価格は一番手をつけやすいが、一番手をつけてはいけないものです。
出題としてもまず出ないので、放置でOK。スキミングプライスとか一次で覚えたけど、使わないよ。あれは大手の戦略なんで。
価格以外のそれぞれの基本的な知識は押さえておきましょう。
細かい事は別の機会にやりたいと思います。
〇ジオグラフィック、サイコグラフィック、デモグラフィック
ジオグラフィック
国、居住地、といった情報
サイコグラフィック
心理的なもの、価値観、ライフスタイル、といった情報
デモグラフィック
性別、年齢、といった情報
どれも1次知識の基本でもあるので、しっかり押さえておきたいですね。
〇コミュニケーション戦略
コミュニケーション戦略とは、製品やサービスの情報を、ターゲット顧客に効率的かつ効果的に伝えるための戦略です。顧客ニーズに合致した製品を開発し、価格を決めて顧客がそれを購買できる状態にしたとしても、その製品の情報を効率的かつ効果的に顧客に伝えられなければ、製品は売れません。
顧客に伝わるコミュニケーション戦略を立案するには、コミュニケーション手段とその特性を理解し、消費者の購買決定プロセスに応じて、適切なコミュニケーション・ミックスを考えることが大切です。
コミュニケーション手段は「広告」「販売促進」「人的販売」「パブリシティ」「クチコミ」の5つに大別されます。
中小企業(だけではないが)に一番向いているのは、「口コミ」。これを一番に考えます。なぜならお金がかからない割りに効果が高いから。要は費用対効果が高いんですね。サービス業なら人的販売時のオススメなども有効。間違っても、TVCMなんかは挙げないこと。
5.中小企業のマーケティングの基本は大手のマネをしないこと
戦略としては、差別化が基本です。これについては、過去にも何度か触れています。
自社の強みを活かしながら、大手がフォローしないサービスやターゲットを狙うことを考えましょう。
間違っても大手と同じ戦場(マーケット)でガチンコ勝負をしようといった戦略を挙げないこと。
今回はここまで。